先日読了した 「
わたしのノラネコ研究」山根 明弘著 が良かった。おそらく小学生高学年向けぐらいのフリガナの振り方であったけれども、扱っている内容はまさに「研究」で、著者の動物相手の研究の原点を記したものだ。
内容は、ノラネコを相手に調査する方法(おそらく小学生の自由研究を意識して書かれている)と、実際に著者がノラネコの島で何を調査して、何を明らかにしたのかというもの。だいぶ前に「
カラスの教科書」 をTwitterで紹介したけれど、これの猫版と言っても良い。
研究のメインテーマとしては、「体の大きく強い猫が、果たして本当に多く子孫を残しているのか?」というもの。確かに交尾は間違いなく強い猫が多いのだけれども、生まれている子孫は実はそうではなかったりと、予想外の展開。図表も非常にわかりやすい。
理系の研究って、どうしても難しいものと捉えられることが多いけれど、この猫の本といい、カラスの本といい、実はテーマ設定は非常にシンプルだったりする。特に動物相手は根気のいる研究だけれど、明らかにする意義はなかなか大きいし、面白そう。
まぁ、小学生向けということで、内容の割に値段が・・・という感は若干しなくもないけれど、動物相手の研究の面白さを感じさせる一冊。
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ホン | 12:24 AM |
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