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書評:理系の料理
料理が好きだ。先日、会社の上司の家に遊びに行ったところ、上司よりも先に退職された旦那さんが、手料理を振舞ってくれた。
その料理がとても美味で、かつその調理スピードが非常に早く、感銘を受けた。(元々お好きで、その道に進もうとされたこともあったらしい)

比して僕自身はそう大層な料理も作れるわけでもなく、手際もそれほど良いとは言えないのだが、最近はそれなりに出来るようになってきた。元々食べることも、何かモノを作ることも好きだったからだと思うが、楽しんで取り組めている。

そんな僕が料理を始めたころ、数々の料理入門書や、某レシピサイトを見て、もっとも初めに困惑したのが、「適量」という言葉だ。そもそも器具の用語さえおぼつかない状態だったところ、各人の裁量に任されても、と顔をしかめた覚えがある。

これは普段仕事をしていて、マニュアルを確認したり、逆に整備したりした時にも感じることがある。経験則を踏まえて書かれた文章というのは、最も初心の状態にあるものには、正しく伝わらなかったり、そもそも理解できなかったりする。


チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

「理系の料理」という本をざっと読んで、そんなことを思い出した。
この本は、いま述べたような、いわゆる「レシピ」が、当たり前すぎて(または経験則に負うところが多すぎて)省略したり、あえて曖昧に書いているところを、ちゃんと定量的に明記するだけでなく、そのディスコミュニケーションを補うための方法論を教えてくれる。

僕には社会一般に言うような「理系」の学はそれほどないが、この本に先に出会えていたら、もっと楽にいまの状態にたどり着けたのだろうな、という感がある。

恐らく料理というものは、「家庭の味」と言われるぐらいだから、口伝的、一子相伝的な面があるのだと思う。その、家庭をベースに伝達されてきた情報の一部が、この情報社会に表出してきている。それらを、何の準備を持たない人間が使うのは至難である。それを使えるように出来る術というのは、とても貴重だ。

ジャンルこそ違えど、池上彰的な存在で、初歩の人にはこういうものが必要だと思う。これからイチから料理を始めるという人に、オススメしたい本だ。


チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理


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| ホン | 07:10 PM | comments (0) | trackback (x) | murari |
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